倫理規約


すべての物事はパイロットがかかわることで気品が備わり、高められるということを自覚し、私たち仕事に携わるリーダーは、仕事の水準を高く保ち向上させるように努めましょう。
また、どのような職場にあっても自分の仕事を天職と思って働き、すべての職場で常に思いやりを忘れず、友を得る機会を逃さぬように心がけましょう。
真実を重んじ、終日最善を尽くし、無私無欲で課せられた責任を全うした時、私たちは人間としての理想を成就したことになるのです。
そしてなお、前進のため私たちは決意をもって、パイロットとして以下のことを自らの義務であると信ずるものです。


  1. 私たちの仕事が価値あるものと信じ、常に仕事を通じパイロットのモットーである「いつも真実の道を」の模範となること。

  2. 日々の仕事を真剣に冷静に取組み、すべての機会を通じて自己を改善し、能力を開発し、積極的に視野を広げること。

  3. 常に道義を守り、正義、誠実、公正を目ざし、それにそむくものは退けること。

  4. 神のおきてに従い、仕事に無気力な時も忍耐強く従事し、成功に近づいた時も冷静、沈着、謙虚であるよう努力すること。

  5. 自らの行いを正し、自らを信じ、与えることにつとめ、かつ、また与えられることにふさわしく正直で寛大な人間であり続けること。また、人生が素晴らしいものであることを享受できる力を貯え、人を助け、人をそしらず、また妨げず、人を積極的に讃えること。

  6. 深い思考と高い目標を持って行動し、心を動かす音楽や真実から生まれいづる美しさをいつくしむこと。深い思考と高い目標が、この世を正しく創るものであり、基礎であることを知ること。

  7. 思考や行為のすべてがパイロットに忠実であること。

  8. ほかのパイロットについて、悪行を見ず、悪評を聞かず、悪言を言わず、悪意を持たず、誰に対してもパイロットに対すると同様に誠実をつくし、パイロットの本質が「親切」と「正義」であり、それがまた、人生の本質であると信じ行動すること。  

原文:パール・スパークス(1926年作成)   

(日本語訳:宮澤アーサー信夫  税所百合子他)